歌うしらみがおりました

シンシナティ・キッドの歌うしらみがおりましたのレビュー・感想・評価

シンシナティ・キッド(1965年製作の映画)
3.0
陽気な行進と窓を割って逃走するマックィーンに「あら素敵」と思うも、全体としては編集で魅せる映画。
二人でフランス映画の話をしながら街を歩くシーンから風呂場にカットが切り替わると、まだ話が続いていたり。闘鶏に熱狂する大人の愚かさにツッコミを入れるように発砲音でバスンとシーンを変えたり。車に乗ったマックィーンが時計を見ると、時計のアップとなり、マックィーンの時計かと思わせてエド爺の時計だったり。

ラストに少年を出すのはいいと思うけど、二人のやり取りはカットバックのみに留めて「マックィーンの幻視なのか…?」と思わせるくらいにした方がグッとくると思うのだが。もしかしたら作り手の人達もそういう意図があったのかもしれないけど、同一画角に収めちゃってるから台無し。