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スクール・フォー・グッド・アンド・イービルのkuuのレビュー・感想・評価

3.6
『スクール・フォー・グッド・アンド・イービル』
原題 The School for Good and Evil.
製作年 2022年上映時間 148分
おとぎ話のヒーローと悪役に育て上げる学校に通う少年少女を描いたファンタジー映画ベストセラー作家ソマン・チャイナニの同名小説を基に、『ゴーストバスターズ』『SPY/スパイ』スパイ』『シンプル・フェイバー』で知られるポール・フェイグ監督 がメガホンを取る。
余談ながら出演者のパティ・ルポーン、ミシェル・ヨー、ロブ・デラニーは全員、同じくポール・フェイグ監督の『ラスト・クリスマス』(2019) に出演しました。

あまりにも退屈な村でソフィーとアガサは親友になり、愚痴を言いながらも一緒に過ごしていた。早く村を出たいと思っていたソフィーは、書店で『善と悪の魔法学院』の噂を知る。
そこでおとぎ話のようなヒロインになれると信じていたが、2人は本当にその魔法学院に辿り着いてしまう。
しかし、善悪のバランスを保つことを優先していた学院の調和はこの2人の存在で揺れ動き、友情の絆が試されることに。。。

今作品の原作を読んだことがないので、どのへんまで忠実かどうなんか、はたまた正確なんかどうか、コメントでけないが、ケイト・ブランシェッイト、シャーリーズ・セロン、ローレンス・フィッシュバーンなどがキャスティングにあったし再生ボタンをポチっとなした。
個人的には傑作とまでは云いがたいが、軽快なファンタジーストーリーを楽しめた。
映画全体の雰囲気は、子供の頃に読んだ、明るいカラフルな絵で、ストレートな冒険物語を描き、最後にシンプルなメッセージを伝えてましたし、児童文学を思い出させました。 
予測可能で、骨太な展開がないのは、人によってはマイナスポイントかもしれないけど、小生ももともとそれを期待していなかったし、逆にプラスに働き悪くなかった。
軽快で楽しいし、感動的なシーンもありましたよ。
特に夜のシーンでは、現在のようなくすんだ色ではなく、シャープで彩度の高い映像が気に入っていますし、すべてがはっきりと見える。
おとぎ話の美学には釘付けになりました。
衣装も同様(衣装はカリフォルニア州ロサンゼルスのThe GroveにあるNetflixのポップアップストアで、コスチュームの一部が展示されてるそうです)。
また、CGIとアクションは十分な出来でしたが、個人的には音楽のチョイスはヒットとミスがあったかな。
俳優陣については十分に気に入った。
シャーリーズとケリーは対照的でとても面白かったし、ローレンス・ソフィア・アン・カルーソは、彼女のキャラをうまく表現していると思います。
彼女の声も、まさにディズニープリンセスの雰囲気やった(褒めすぎかな)。
ソフィア・ワイリーもまぁ善き演技でしたが、彼女が演じるはずの陰キャラにはとても見えへんかった。
全体的に安っぽいドラマだけど、ストーリーの雰囲気とテーマに合っているので好きです。
『魔法にかけられて』(2007年 )や『アン・ハサウェイ 魔法の国のプリンセス』(2004年)に近いものがあるかな。
また、二人の友情に焦点が当てられているのも良かった。
今作品をシリーズ化して、もっと多くの登場人物のキャラに肉付けしてくれたら愛着もわくんかなぁ。
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