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あした、授業参観いくから。のtetsuのレビュー・感想・評価

3.3
監督が脚本を担当した過去作『劇場版 神戸在住』が合わなかったため、若干の不安を抱えつつも、鑑賞。

同じ7つの台詞が6組の親子で繰り返されるという実験的短編映画。片岡礼子さん演じる担任教師と各生徒の人間模様が交錯する。

前作よりは良かったけれど、やっぱり、合わなかったというのが、正直な感想。

特に多用されるスローモーション演出は、全編で効果的に使われているわけでもなく、後半の長回し場面が良かっただけに、他が尺稼ぎのように感じてしまうのが残念だった。

「授業参観」というイベントで各登場人物が交錯し、物語が動き出すクライマックスは良かった。

ただし、それに対する担任教師のリアクションがなんとも的外れで「笑って話してる場合かよ」とはツッコミたくなってしまった。

名優・片岡礼子さんの手腕が発揮される一捻り加えられたラストは、かなり良かった。


参考

K2にて緊急アンコール上映決定!『あした、授業参観いくから。』 安田真奈監督〈演技・脚本〉対談レポート | Cinemagical シネマジカル
https://cinemagical.themedia.jp/posts/34366874/ 
(無料で読むのが憚れるほどの熱量で書かれた記事。観賞後には必読。)
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