MURANO

ONE PIECE FILM REDのMURANOのレビュー・感想・評価

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
4.1
『ONE PIECE』の世界観の中で正真正銘のミュージカルが完成するとは、かなり新鮮なエンタメ体験になりました!

前作『STAMPEDE』も『アベンジャーズ』みたいな豪華さがあって凄かったけど、今回はまったくの新基軸。

尾田栄一郎先生からも「伝説のジジイ描くのもう疲れた」というコメントが制作中から出ていたが、一度ひとつの定番の形を崩しに行った結果のように思えます。

今回ルフィ以上に主役となるウタは、シャンクスの娘という設定が明るい部分と暗い部分の両方で際立ち、そこにAdoの歌唱力も加わって、存在感の強いキャラになっていました。

今回は完全に「ウタの映画」なわけだが、それがただ新キャラにフォーカスしただけでなく、キャラの背景にルフィとシャンクスが大きく絡んでるしドラマチックなので、紛れもなく『ONE PIECE』なんですよね。

Ado という若者に人気の歌い手をキャラに当てはめただけには全然収まらず、今のJ-POPのトレンドを織り込みながら、『ONE PIECE』をミュージカルにしたとしたらコレだ!というのを最高の形で実現出来たように思えます。

正直、冒頭の「新時代」から、中田ヤスタカのビートに胸が高鳴り、ライブとしてテンションが上がりまくりましたもん(^^)

原作のエピソードを映画化で高めた『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』とはまた別の、オリジナルストーリーゆえの醍醐味を感じる攻めまくった一本でした!
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