このレビューはネタバレを含みます
実はワンピースは殆ど見た事なくて、劇場で何故かストロングワールドとオマツリ男爵だけ観ている。
そんなワンピースニワカと言われても返せないほどに観ていない自分でも、かなり楽しめた。
音楽映画が好きなので厳しい評価をしちゃうだろうな。と思っていたら
国民的コンテンツに自然にミュージカル部分が馴染んでいたのがなんとも面白い
コンセプトにぴったりのキャラクターと特殊能力で、歌のもつ意味、ニュアンスにもかなり工夫が感じられて好き。
ただどうしても、フルで流れる曲が殆どなかったり、
武器の一部として途切れ途切れに音楽を使う要素もあるためか
『シーンで説明しなくても音楽で描写できる』という劇中歌のメリットがかなり削られてるのはめちゃくちゃ悲しい。
『私は最強』2番からの大森節なワルツの部分にこそ、ウタの不気味さとそれに表裏一体となった祈りも描かれているわけで
他の曲でも平気でそういうキャラデザに関わる部分を端折るのはどうなんだろう、とすら思う。
書き下ろし楽曲は運動会のBGM的に消費するのではなくて、セリフの一部として最後まで使ってこそ真価が発揮されるのではないか。
そんな事を考えてしまったが、多くを望み過ぎだろうか。
と、そういう不満はあるけど
ラストバトルの渋い戦い方とか好きではある。
シャンクスがだいたい全部かっさらってく感じとかね。
あとはドットムジカの呪いが解けて救われてくれたら良かったなと思う(子どもが見てんだぞ！)とは思うけど
自分はドクターストレンジMoMのワンダの処遇に肯定的だったので
そこについてはこれ以上触れないこととします…。
