サークルの公演が終わって最初に見た映画。しかも高校からの親友と初めて一緒に観た映画。
映画全体がゆっくりしていて
登場人物たちもゆっくり言葉を紡いで重ねて会話にしていく感じ。それでいて大好きな話に盛り上がるところは息ぴったり
好きなものを好きというのが恥ずかしい
うららが、雪さんとの出会いによって次第にメタモルフォーゼ=変身していく様子は自分とリアルタイムで重なる
また、雪さんはほぼ私の祖母だった。
絵が綺麗という理由で、つまり見知らぬ漫画を所謂ジャケ買いする好奇心や
同志かもと思う人には例え58歳年下だろうと話しかけてお茶に誘っちゃうお茶目だけどチャンスを逃さない感じ
うららにかける言葉も所々頭に祖母が登場した
サークルで忙しい期間会うといいつつ会いに行けなかったから、会いに行こう。
登場人物たちがゆっくり言葉を紡ぐ、演技力と言うよりも物語の中身を重視するような作品の中で
古川琴音さんの演技は一際際立っていた。自然に物語に馴染みすぎてむしろ圧倒されるというか。凄すぎてすごくなく見えるというか。童顔で華奢な見た目から一気にテイストを変えて漫画家としての覚悟やオーラみたいなものを全面にだし、うららが目の前で見とれるのも納得する雰囲気だった。
そしてちびキャラの画数大好き男の子。良いとこ全部取っていくぜ
そして音。この作品は音を大事にしていた。緊張すると電車の音や人混みの騒音がやけに大きく聞こえる感じとか、紙にペンを走らせる音とか耳に心地よくて。音の表現が素晴らしかった。
ゆっくりしているから自分の中で考える余裕があった
やっぱり自分は映画が好きだと確信したし
ちょうど自分に重なる部分や背中を押される部分などこの作品を今観たのには意味があったと思っている。
岡田さんの脚本良かったな
他にもまだ見てない作品あるから見ようっと