みや

エルム街の悪夢のみやのネタバレレビュー・内容・結末

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

夢の中で殺人鬼フレディ・クルーガーに襲われた人々が、現実でも死んでしまうホラー。

タイトルもフレディの名も聞いたことは勿論あるが、ストーリーは全く知らなかった。
序盤からずっと面白くて、ワクワクし続けていたが、結末だけ意味が分からなかったのが残念でならない。
どういうこと?夢オチ?決着ついたの?結局何だったの?
消化不良が半端ない。
夢と現実の境界線が曖昧で、今いるのが現実なのか夢の中の世界なのかが分からない状態は面白かった。
面白かったけれど、最後はそこをはっきりさせて欲しかった。

爪で布を切り裂く音や呼吸音、引っ掻く音など、音から感じる恐怖がとても良かった。
大きな音で驚かせる系とは違って、じわじわと精神を蝕まれていくようで好き。

ビジュアル面でも楽しめた。
フレディの鉤爪&火傷の顔は強烈だし、そこに赤と緑のセーターというポップな雰囲気が重なると、余計に怖くなる。
最初の女の子が血塗れになって天井で悶える場面、お風呂で女の子の股の間から鉤爪が飛び出してくる場面が好き。
電話から舌が出てきて口を舐めてくるのも気持ち悪くて最高だった。
彼氏(ジョニー・デップ)がベッドの中に引きずり込まれて、穴から血しぶきブシャーな場面も良かった。

「20分後に起こして」とパパに頼み、時間の10分前に寝たということは、トンカチやら爆薬やらのセッティングを10分でしたということになる。
凄いな、この子。
彼氏は寝るし、母親は呑んだくれだし、父親は信じてくれないし、こんな最悪の状況下でも単独でフレディに挑んでいく主人公はかっこいい。
どうしようもない周りにイライラさせられたが、それによって彼女の魅力が際立ってくれた。
この子は続編にも出るのかな。
続きのシリーズも観ていきたい。
みや

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