仕事で心の余裕なくて全然映画見れてません…ドラマいくつか追いかけるので精一杯な毎日。でも小野花梨さん祝日本アカデミー賞 新人俳優賞受賞ということで!
正直「罠の戦争」見るまで存じ上げなかったのですが、一気にお気に入りになってしまい。個人的にイマイチだった「ある夜、彼女は明け方を想う」にも出てたとは。どんな役だっけ。
派遣じゃなくて覇権なのね、って今さらなのですが。バクマン見た時の感動を思い出したし、普通にリデルとサバク、ちゃんと見てみたいって思うくらい、制作陣の気合いとか思いが表現されていて引き込まれる。
ビジネスシーンで使われる「周りを巻き込む」という耳触りのいい言葉。巻き込むって普通はそんないい文脈で使われないけど、仕事における「周りを巻き込む」ってこういうことだよね、っていう。
特に新人監督がどうやって周りのひとを巻き込めたか。それは自分を信頼してもらう前に、自分が信頼するということ。定量的に表現しないと伝わらない人、感覚や擬音語の方が伝わる人、同じものを見て確認し合わないと伝わらない人。チームにはいろんな人がいて、だからこそ強くなれる。
なんかたまたま「どうする家康」もそんなテーマの回あったな。
あなたがそう言うなら、あなたがそうしたいと言うなら、私はやる。そういう仲間といい仕事ができるって最高ですね。自分は仕事にやりがい求めるタイプじゃないけど、できればこの人となら仕事したいと思える人と仕事したい。
俳優陣も最高でした。
吉岡里帆は「見えない目撃者」や「泣く子はいねぇが」もそうでしたが、幸薄そうな見た目の役もこなせて、とてもいい俳優になった。取材の時はばっちり可愛くなるのがさすが。
柄本佑も嫌なやつだけど、実は芯があって熱いっていうのが段々分かってきて、すごい魅力的だった。エンドロールの後に大事なシーンが待っているのでお見逃しなく。
そして小野花梨さん!アニメゾンの表紙引き受ける場面や、リア充のくだりなどもすごく上手く、これからすごい楽しみな俳優さん。追いかけます。
中村倫也や尾野真千子ももちろん、六角精児、古舘寛治などなど脇を固める俳優陣も素晴らしく、全体的にかなり完成度高い作品でした。
いつも食べているコージーコーナーのエクレアがいちごチョコの特別感。それだけで行城の斎藤監督へのエールを表現するのが上手。斎藤監督は普通にチョコの方を食べたかったと思うけど。その気持ちがうれしいのだ。
宮崎駿や庵野秀明。覇権を取ったアニメ監督はどんなだったろうか。庵野はエヴァのNHKの特集で、その奇才ぶりを発揮してたし、この映画のような分かりやすい熱っぽさはなかった気もするけど。でもあのエヴァの最後を作るのが、やっぱり天才なんだな。