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ふたりの女、ひとつの宿命のrebのレビュー・感想・評価

ふたりの女、ひとつの宿命(1980年製作の映画)
3.8
1936年ユダヤ人のイレーンは、裕福な友人で不妊に悩んでいるスィルヴィアから、自分の代わりに夫との間に子どもを作ってほしいと頼まれる。
イレーンを演じた27歳のイザベル・ユペール。まぁ美しい。可憐。しかし時折見せる無表情な中の不敵な薄笑いは、やはりユペール様ここに有り。
赤ん坊以外全てが手に入る金持ち女と、貧しくもしっかりと働く女。
不妊と代理母。
完璧に思えた関係は、ひたひたと忍び寄るナチスの足音と共に、ドロドロの三角関係へと崩壊していく。
メーサーロシュ・マールタ監督作品の中では、ドラマチックな展開もあって見応えあり。1936年のベルリンオリンピックの映像も興味深い。
黄色の星を胸につけ、こちらをじっと見据えるユペール様の表情が忘れられない。
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