A子

ふたりの女、ひとつの宿命のA子のレビュー・感想・評価

ふたりの女、ひとつの宿命(1980年製作の映画)
3.0
裕福な女性シルヴィアは不妊という悩みを抱え、知り合ったユダヤ人のイレーンに代理出産を頼む。2人の女性と1人の男。次第に崩れゆくパワーバランスの背後にナチスの影響が近づく1930年代半ばから40年代のハンガリーを描く。

自身のアイデンティティが崩壊しイレーンの格好を真似てみたり、嫉妬してみたりするシルヴィアと、ユダヤ人であることから捨てられるのを恐れ、愛されることに縋り付くイレーンなどあからさまな対立構図で描かない点は良かった。ただ監督の他の映画と比べるとやや凡庸。
A子

A子