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環状線の猫のようにPART2:バック・トゥ・ザ・ビーチのHKのレビュー・感想・評価

3.8
前作と同じくCS録画を鑑賞。
きました、 続編の方が1作目よりさらに面白かったパターンです。
いや、しかしこの面白さは1を観ているからであって、これはやはり続けて観ていただきたい。

映画が始まるとモニカは双子の異母姉妹の万引きの罪を被り刑務所に服役中。
ジョバンニの口利きで刑期中のお勤めは教会での奉仕に肩代わりされますが・・・
神出鬼没の不気味なお目付け役シスター登場。
繰り返される「私は無実よ」「はいはい・・・(=皆そう言います)」という不毛な会話。
やはり繰り返しはギャグの基本。

前作から続く主人公たちの悪夢ネタもケッサク。
ベルイマン『第七の封印』の死神、キューブリック『シャイニング』の双子のパロディには大笑いしました。
モニカのシチュエーションに合わせたTシャツ・ギャグも健在。

13~14歳だったジョバンニとモニカのそれぞれの娘と息子も16~17歳に。
大団円は前作からお馴染みの皆が集う大衆海水浴場にあらためて主要キャラが全員集合。
この海水浴場、イタリア語で“コッチャ・ディ・モルト”(死者の頭蓋骨)とスゴい名前で笑ってしまいますが実在する美しいビーチだそうです。

前作と比較してとくに笑いの要素が大幅にパワーアップ。
前作で消化不良と感じたところもいろいろと解決して楽しませてくれました。
ひょっとしたら3もできるかも。
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