くぅー

狼たちの墓標のくぅーのレビュー・感想・評価

狼たちの墓標(2021年製作の映画)
3.9
“言ったはずだろ、ロマンなどとうの昔になくなったんだ。”

»平昌オリンピック前、大規模開発に湧くビーチリゾート地の江陵(カンヌン)を舞台に、地元を牛耳る裏組織に巨大な開発利権を狙う新たな勢力が現れる…地元警察を絡めて、裏組織を代表する義理と人情に厚い男と、手段を選ばずにのし上がり乗り込んで来た男が対峙する。

はい、おなじみの韓国ノワールなんですが、あえてひと昔前の様な展開で…何しろ銃撃にカーアクションにテクノロジーもない渋さで、刃物で刺す音が印象に残るのであります。

よって、派手なメリハリは無いので、最近の豪快さに慣れてると物足りなさを感じるでしょうが…裏切りにや変化のドラマもきっちりだし、浮き足立たない韓国ノワールとしての完成度は高し。

そう、久しぶりにどっぷりと浸かって見れましたね…原点回帰の様な渋い見応えも良き。

なお、キャストでは、ユ・オソン…久しぶりに圧巻の主演ぶりを披露。 
チャン・ヒョク…個人的に久々でしたが、悪役ぶり。
さらには、オ・デファンに キム・ジュンべにパク・ソングンに、 イ・ヒョンギュンにシン・スンファンらの芸達者な面々がいい仕事してます。
くぅー

くぅー