初めて観るシンガポール映画。
とは言え主題もオーソドックスだし主要人物三人も日本の街中でいくらでもお目にかかれそうな平成風の端正なお顔立ち。
前半の展開が不要な説明ナシでひたすら主人公とヒロインの行動を追っていくがこれがなかなか「画」に力があり悪くないのです。
中盤からは主人公の心理的葛藤を裏付けるかのような回想が入り込みますがどうせなら一切の説明を排して進んだ方が余韻があった気がします。主人公の悩みに納得はいきますが同時に映画的な力がぐっと下がります。
エンディングではメイキングが流れますがこれで更に落胆。この女性監督、結構自己陶酔型のやっかいなタイプかもです。