翔海

RRRの翔海のレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.3
大義・使命が男たちを動かす。

1920年英国植民地時代のインド。英国軍は訪れたゴーンド族の村で歓迎の印に少女が書いてくれた芸術的な才能が気に入り強引に連れ去ってゆく。争いをしたくないゴーンド族は少女を返してくれと宮殿に説得に行くも相手にされず、我々は仲間を見捨てはしないと忠告をする。ゴーンド族も少女の救出に部族の守護者ビームが立ち上がり都市デリーに向かい、救出の機を伺っていた。大義のために自ら英国軍の警察官に志願したラーマは昇進するためならどんなことでも厭わなかった。英国軍は少女を救出するためにゴーンド族が攻めてくることを知り、生け捕りにしたものには昇進を約束した。ラーマは血眼になりゴーンド族を探していた。ある日、列車事故で川に取り残された少年を救出するためにラーマとビームは協力して救うことができた。二人の間には友情が芽生え、お互いの素性を明かさずに共に過ごしていた。しかし、ラーマは知ってしまったビームが探し求めていた ゴーンド族であることを。友情か大義か揺れ動く二人の心情。

真の敵は英国軍か親友か?
争いもせず穏やかに暮らしいたゴーンド族から少女を奪い、土地も権力も奪い去った英国軍。他の部族も怒りを抑えきれずにいたが、逆らえずにいたのは圧倒的な力の差があったからである。英国軍でも戦闘に長けていたラーマは一目置かれていた。ラーマの過去にも心の傷はあり、離れて暮らす部族のためにも自分が昇進しなければと必死であった。しかし、そんな矢先に芽生えた友情から親友を取るべきか、自分の昇進を取るべきか葛藤することとなる。ラーマも英国軍は憎いけれど、気持ちを押し殺して英国軍に忠誠を誓っていた。ラーマを救うことができるのはビームしかいないのかもしれない。

踊るだけがインド映画ではない。
過去に二回インド映画は観たことがある。「きっと、うまくいく」と「PK」である。どちらも有名な作品であり、アーミル・カーンというインドでも有名な俳優さんが主演をしており、たしかにどちらも良い作品であったがインパクトがあるわけではなかった。しかし、この「RRR」は想像の遙か上を行く作品であった。時間にして3時間の映画なのに退屈のない完璧な3時間に仕上がっている。作品に没入しているからか、時間すらも忘れてしまうくらいに魅力されていた。アクションシーンやダンスシーンも見どころである。特にみんなが口を揃えてナートゥダンスが好きなのもうなずける。かなり中毒性が高いです笑 あと、エンドロールがダンスメインでクレジットは端に追いやられているのも驚いた。こんな型破りなことができるのはインドならではと思わされた!

滑り込みセーフ。
話題のインド映画「RRR」ギリギリ劇場で観ることができました。公開当初からfilmarksでも話題になっており、ずっと観たいと思っていたが観ることができずにレンタルを待っていた。しかし、復活上映をしていることを知り、しかもIMAXで観れるとなったら観るしかないと思い、昨日ついに観ることができました。普段あまり観ないアクション映画に3時間もあるから飽きてしまわないか不安であったが、それを上回るほどの出来に胸を熱くした。インド映画では途中にインターバルがあるらしく、この作品でも良いところで大きくインターバルって出てきて、演出カッコイイって思っていたら休憩だったみたいです笑 日本では休憩なしでぶっ通しでしたが、休憩なしでも飽きることなく観ることができました。この作品は劇場で観ないと損をすると言えることは確実。とりあえず、ナートゥダンス踊ってみたいです笑
翔海

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