アクション映画が得意なジョン・マクティアナン監督の最高傑作。初見が映画館ではなくビデオだったのが、今でも悔やまれる。
ド派手で力強いガンアクションが魅力で、その後も何度も何度も観返している。「リーサル・ウェポン」とともにベレッタが超カッコ良く使われている映画だ。
隔絶された空間で単身戦うことになり、常にユーモアを忘れず軽口で悪党を怒らせるという、無限に再利用されることになる定番映画の元祖ではないだろうか。
また、閉鎖されたビルという設定の中、エレベーターや非常階段、通気口に屋上というバーティカルな空間活用で迷路のような奥行きを出しているところが素晴らしかった。
設定やアクションだけでなく悪党も魅力で、「刑事ジョン・ブック 目撃者」と本作で印象を残したアレクサンドル・ゴドゥノフは、若くして亡くなったのが残念だ。
もう一人のワル、アラン・リックマンはこの映画の後も「いつか晴れた日に」「ハリー・ポッター」「ラブ・アクチュアリー」「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」などで活躍したが、こちらも69歳で亡くなってしまった。涙