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ダイ・ハードのとものレビュー・感想・評価

ダイ・ハード(1988年製作の映画)
5.0
何故か当時の函館では『バックドラフト』と同時上映でした。公開時期は『ダイ・ハード』の方が早いので、人気があってのリバイバル?抱き合わせ?だったのでしょうか。何にせよ『バックドラフト』と『ダイ・ハード』の2本を、1本分の映画鑑賞料金でスクリーンで観れた中学生時代の自分は、最高に幸せ者だったと思います。

『バックドラフト』狙いの鑑賞の筈が、抱き合わせ?の『ダイ・ハード』を観て、今まで自分が観て来たアクション映画の概念が、180°ひっくり返ったのです。スタローンやシュワルツェネッガーの様に、鍛え上げられた筋肉や肉体美とは真逆で、家庭に問題を抱えた普通の中年(頭髪も頼りない)が、経験や機転を利かせて活躍するその様は、自分が共感できる本当のヒーロー像その物だったのかも知れません。

クリスマス・イヴ。N.Y市警のマクレーン(ブルース・ウィリス)は、ロサンゼルスで働く妻、ホリー(ボニー・ベデリア)と子供達に会う為、休暇を取り妻の職場である"ナカトミビル"を訪れる。時を同じくしてハンス(アラン・リックマン)率いるテロリスト集団も、"ナカトミビル"を占拠するべく行動を開始していた。

ビル内と言う閉鎖的な空間を舞台とした、アクション映画の金字塔。ほぼ全編が"ナカトミビル"内で描かれていますが、冒頭のマクレーンが靴を脱いで足の指を丸めるの件は、これぞ伏線の妙だと中学生の自分はスクリーンを前に、大袈裟では無く本当に震えました。黒人警官のパウエル(レジナルド・ヴェルジョンソン)とのバディ物でもあり、ラストシーンのパウエルの行動に胸を打たれます。

この作品の舞台である"ナカトミビル"がフォックスプラザであるとか、そんなこぼれ話がさらに映画ファンの心を掴みますよね。この作品以降、ブルース・ウィリスが『シックス・センス』や『アルマゲドン』と言うヒット作に幾つも出演しても、自分の中ではブルース・ウィリスと言えば『ダイ・バード』だし、ジョン・マクレーンなんです。自分が映画好きとなる、決定打となった作品です。

本作の監督は『プレデター』のジョン・マクティアナンで、『ダイ・ハード3』でも監督を務めました。製作予定であるシリーズ第6弾では『アンダー・ワールド』シリーズのレン・ワイズマンが『ダイ・ハード4』に引き続きメガホンを取るらしいのですが、個人的にはマクティアナンが撮るジョン・マクレーンを、是非もう1度観たいですね。