氷雨水葵

ダイ・ハードの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

ダイ・ハード(1988年製作の映画)
5.0
2022年リライト156本目

🎄Merry Christmas🎄

◆あらすじ
クリスマスイブを妻と過ごすべく、彼女の勤め先であるナカトミビルにやってきた非番の刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)。

だが、ビルは謎のテロリスト集団に占拠され、妻を含む社員たちが人質になってしまう。

孤立無援となったジョンは、暴言を吐きながらも単身敵に挑むことになり―――。

◆感想
『ホーム・アローン』『グレムリン』『ラブ・アクチュアリー』など、クリスマス映画は数あれど、やっぱり定番といえば本作でしょ!
裸足&ランニングシャツ&血みどろで体を張るクリスマスの主人公なんてマクレーンくらいよ(笑)暴言吐きながらもテロリストに立ち向かう姿がとにかくタフ!

「イピカイエ マザーファ〇〇ー(あったりめぇだよ)」の名言も飛び出し、アクションも派手。80年代の作品にしては、火薬の量多かった印象です(笑)消火栓のホースを体に巻いて、爆風と同時にビルから飛び降りるシーンはすごかった!完全に『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』の蘭姉ちゃん状態なんだが(本作のほうが先)。
「ジョン、どうしてこうなったんだ」と自問自答してる姿に笑うしかない。

マクレーンの泥臭さや汗臭さが前面に出ていますが、そこが見どころ。狙いも正体もわからないテロリスト集団と戦うマクレーンの姿に釘付けになります。孤立無援とはこのこと。しかも、FBIや地元警察は役立たずの無能ばかりで、唯一まともなのはレジナルド・ヴェルジョンソン演じるアル巡査だけでした。「一緒に子どもを遊ばせたい」や「頑張れ」といったマクレーンとのやり取りを聞いていると、ほっこりしますね。
死体にクリスマスらしく「HO-HO-HO」と書いたり、サンタ帽かぶせるあたり、ユーモアもありますね(不謹慎かもですが)。自分のことを「つまらない男だ」と言いながら、C4やらタバコやらを拝借するマクレーン素敵です。
銃撃戦は緊迫感ありますね~AUGが登場したことに少しびっくり。デザインが特徴的なので映画ではあまり見かけないのですが。マクレーンはベレッタ M92Fを使ってましたね。アメリカ軍の定番銃だから当然か!ほかにはH&Kが多かったですね、MP5の姿もありました。ハンスや部下たちと対峙しても、恐れないのがすごいよマクレーン。

奥さんを人質にとられても、ちゃんと背中に銃隠してるマクレーンすごい。しかも、絶妙にクリスマスっぽいベルの音鳴ってるし、最高のラスト!
全然関係ないですが「Call of Duty Black Ops COLD WAR」でコラボしてたときのPVにもしっかりこのシーンがあって、忠実に再現されてるんだなと感心。『ダイ・ハード』から得られる教訓は「靴も忘れずに」だね。てか、リムジンの黒人運転手も何気にいいポジで頑張ってました(笑)

悪役ハンス役には、ハリポタのスネイプ先生でおなじみ、アラン・リックマンを起用。無線機を通してのマクレーンとの掛け合いが絶妙で、悪役なのにどこか知的でセンスのある印象のキャラクターでした。終盤、ああなってしまうのは惜しかった…。

ベタベタな恋愛映画もいいけれど、ゴリゴリアクション映画でクリスマスを過ごすのはいかがでしょうか🎄
氷雨水葵

氷雨水葵