シミステツ

ダイ・ハードのシミステツのネタバレレビュー・内容・結末

ダイ・ハード(1988年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

ダイ・ハード=なかなか死なない、頑強に抵抗するという意味。
クリスマス・イブの夜、妻の会社を狙ったテロ。外部との連絡が一切遮断された中、警官のジョン・マクレーンが命をかけて闘いに挑む。テロリストの狙いは金庫室にある6億4000万ドル(解放戦線の仲間の釈放というのは建前)。
舞台もビルの中、対立構造も分かりやすくてひたすらジョンを応援するというマインドですっきりと集中して観られる。その中で友情や愛、ユーモアも散りばめられていて見応えは十分。ニューヨークの一介の警察官なのでこちら側に変にアクション・戦闘の期待値も高くなく済むし(現にタンクトップに裸足だし)、そんな中で本当に「ダイ・ハード」に頑張ってる、くわえてクリスマス・イブという設定も相まって感情移入しながら応援できるところがミソだと思う。

電話線切られたらこの時代は連絡手段絶たれるよね。緊張のシーンでも時折ベートーヴェンの第九のBGMで構成されていてクリスマスの対比としての緊張感が醸し出されている。クリスマス・イブだから外部の警察官も対応がゆるく時間がかかる。巡査部長の救援要請からやっと警察隊が到着してからもテロに半信半疑の統率のとれないチグハグな対応、そしてロケットランチャーで一網打尽。正確な初期対応と状況把握の大事さを物語っている。ハンスに銃渡しちゃうの?ってところ緊張したし、「ガラスを撃て」っていうハンスの指令は裸足のジョンへの対策として後半のジョンのライフに関わってくる。

唯一の理解者であるパウエル巡査部長との無線上の友情。身柄解放のために仲間を売るエリス。子供を撃ってしまったというパウエル巡査部長の奥行きが出てきたり人物描写も織り交ぜてて良い。ラストでカールを撃ったところまで含めて良き伏線。
最後は妻を人質にとられ銃を捨てたと見せかけて背中に隠した銃で敵を仕留める。「Happy trails, Hans(さらばハンスよ)」
夫婦仲が戻って車内でキスするラスト。フランク・シナトラの『Let it snow!Let it snow!Let it snow!』流れるところまで満点。


白のタンクトップ姿も良いし、安心するために絨毯の上で足の指を丸めたり、恋人が空港で熱くハグしたり、歓迎のキスをされたりして「西海岸だぜ」って言うのとか、金髪美女のヌードポスターに目をやるところとか好き。

「Come out to the coast, we'll get together, have a few laughs」

「人の邪魔をするのが趣味の男さ」

「Call me Roy」(キング・オブ・カウボーイのロイ・ロジャースが好きだから)

「well well well…Hans」
(ジョンが渡した銃をハンスが突きつけてきたところ)

「俺は悪い亭主だったことが今やっと分かった。女房に仕事のチャンスが来た時応援してやらなかった。理解が足りなかった。伝えてくれ。俺には過ぎた女房だったよ。彼女に”愛してる”とは何度も言ったが謝ったことはない。だから君から伝えてくれ。俺が謝ってたって」

「自分で言えばいいさ。君なら無事に出てこられる」