茶一郎

百花の茶一郎のレビュー・感想・評価

百花(2022年製作の映画)
3.7
 大変失礼ながら、作り手のお名前から事前に予想していた出来を超えて「映画だよ!!!!」と大声で言っている“映画”で、かなり前のめりで楽しめました。「母と子の記憶」というミニマムなテーマを異常なまでに長回しで見せる、まるで記憶の中を漂っているかのような映画体験。和製『ファーザー』とも言うべき、認知症恐怖描写の度数もかなり高い。
 メジャー邦画にありがちな物語にを超えて俳優さんの見せ場が多い歪な作りもなく、特に長澤まさみさんが「長澤まさみ」というスターを捨てて物語に馴染んでいて好感度MAXです。これくらい「映像手法」「映画!!」が飛び出してくる映画も好ましいと思います。【記録】
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