旅するランナー

ロスバンドの旅するランナーのレビュー・感想・評価

ロスバンド(2018年製作の映画)
4.1
【ロックンロールは生きてるぜ!】

好きなドラマーは、
♪ジョン・ボーナム
♪コージー・パウエル
♪スティーブ・ガッド
です。

ノルウェー発の、この青春音楽ロードムービーは、ドラマー少年グリムが主人公なのが、とってもイイです。
バンド全体のバランスを取ろうとする姿が健気でカワイイです。
きっと、ジョン・ボーナムもツェッペリンの中で、そんな役回りをしていたんだろうな。
グリム本人も、不仲になっちゃった両親にヤキモキしてるのに、他のメンバーを思いやれるイイ奴なんです。
この少年から「ロックンロールは生きてるぜ!」って再認識させられる、佳き映画です。

それと、ロックバンド映画である本作が、他の作品と違う特徴は、メンバーに9歳の女の子チェリストが入ってくることです。
このオマセな女の子がいることによって、ロードムービーとしてのハチャメチャ感やドキドキハラハラ感が高まります。
ちょっと、ロックバンド版「リトル・ミス・サンシャイン」の様相を呈してきます。
ただ、その分、どうしてもお子ちゃま向けの度合いが高まって、ロックンロール感が薄まってしまいます。
この点で、好き嫌いが分かれるかもしれません。