僕は小さい頃から転勤族で、2~3年置きに各所を転々としていて。
やっと友達と仲良くなったと思ったら、やっと好きな人ができたと思ったら、その場所を離れることになって。
すごく嫌だった。
でも僕は今でも転勤族として各所を転々とする人生を生きている。
もちろん嫌だけど、段々とこんな生活に慣れてきた自分もいる。
宇宙は、地球は、世界は、常に創造と破壊を繰り返しているらしい。この映画で言っていた。
ということは細分化していけば僕たちの日常生活だって、定期的に創造と破壊を繰り返しているんだろう。
ヒビキとウタほど劇的な出会いと別れを迎えることはこれから先もできないかもしれないけれど、きっと僕たちも出会いと別れを繰り返している。
仲の良い人ができたら段々と疎遠になっていって、恋人ができたらいつか別れが訪れて、結婚したらどちらかの死が待っていて。
悲しいことのように聞こえるかもしれないけれど、それが宇宙の、地球の、世界の、日常のルールなんだとしたら出会いにも別れにももっと前向きになって良いのかもしれない。
だって創造と破壊を繰り返すこと、引いては出会いと別れを繰り返すことこそが宇宙に適応する唯一のルールなんだから。
