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階段の先には踊り場があるのkapiのネタバレレビュー・内容・結末

階段の先には踊り場がある(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

賛否両論だけど私は好きだったな〜

先輩、ゆっこ、多部ちゃんは「現在」
滝、港は「過去」

の話だと思い込んでたから、そう来たか!と、ちゃんと思えたし、ゆっこと滝が同じ世界線で交わる瞬間はワクワクしたし。

ハッキリしない男たちに振り回される女の子たち。だらだら〜と、時間の無駄とも思える会話。

ゆっこ、多部ちゃんは、存在感的にちょっと勿体無かったな。声の音量もあるかもしれないけど。先輩がよかった分、もう少し目を引く存在になってほしかった。でも、ゆっこはピュアで清楚、多部ちゃんはサバサバしてるけど魔性っぽい雰囲気が出ててよかった。

とくに、先輩と多部ちゃんのベランダのシーンと、ゆっこが学校に呼び出された後、先輩がアメリカ行きを説得する部屋でのシーンが好きでした。「まだ6時間しか経ってないよ!?」(笑)

あと疑問だったのが、大人の港が実家に帰る時「一生懸命な滝を見てるのがだんだん辛くなってきた」って言ってるけど、大人になった滝って一生懸命だったか、、?とは思った。

ラスト、大人になったゆっこと滝が蝉のうるさい、夏のベンチで話すシーン、滝の、過去の後悔と子供が出来て身を固める覚悟をした現在を、明るい話し方で「正しい」と思おうとしているところにウルっとしました。
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