菩薩

恋は光の菩薩のレビュー・感想・評価

恋は光(2022年製作の映画)
3.7
恐ろしい事に私はこの原作本を全巻有している、しかも東雲嬢単願で長いことやらせて貰っている、と言うのも3人の中で彼女が一番おっp(以下、自粛)

(ただ劇中でおっぱいキャラを任されているのは馬場ふみかであるが、どう考えても平祐奈の方が圧倒的なのは原作通りと言えよう…。)

そんな彼女の実力が遺憾なく発揮される海へのお出かけ〜のシーンが無かったの残念でならないが、原作では西条と一回宿木嬢が付き合ってみたり、東雲嬢もポッと出からアプローチを受けたりと結構ややこしい事になるから、物語としてはかなりスッキリまとめられていたと思う。そもそもが映画向きであろう脚本めいた台詞が飛び交う原作であるし、あとはキャスティングさえ大きくミスらなければコケる事も無いと思ったが、その点に関してはなんら文句はないし、かつて頂点を極めし西野七瀬氏は流石にアイドル然としており素晴らしかった(めっちゃ首が長いんですね…)。惜しむらくは宿木嬢のキャラがかなり希薄されてしまった点だと思うが、正直原作でも北代・東雲の二強状態に突入してしまうし致し方ないのかもしれない。オカンがジャスコで買うて来たみたいなテナテナのシャツしか着せて貰えないずっと初期のアムロ・レイみたいな話し方をしている神尾楓珠に対し女性陣は幾たびもお召し物を変えパジャマパーティーまで開催する、ただこの2回あるパジャマパーティーが大して機能していないのは勿体無いと思う。結局のところ「可愛い」の感情が強過ぎて他が全部吹き飛んでしまうのは否めないし、ところどころ撮影が雑魚過ぎてイラついたし、恋は本能と学習と言われてもスリル・ショック・サスペンスでやって来た私にはピンと来ないし、ボッチを自称しながらひたすらリアルが充実しているセンセには改めて明確な殺意を抱かざるを得ないのだが、終わり良ければ全て良しという事でまぁるく納めたい、まぁアレはアレで原作ガチ勢の出番だと思うのだが…。角川なのにそこはかとなく漂う松竹臭。
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