恋する女性が輝いて見える特殊能力を持った主人公の男子大学生が、恋とは何かを真剣に考える恋愛ドラマ。主人公を取り巻く西野七瀬と平祐奈のWヒロインがとにかく魅力的。ロケ地となった岡山の風景も最高に素敵。
やってることは幼馴染を含めた3人の美女に取り囲まれた主人公を描くという、ベタにも程があるラブコメのド定番。
それでも主人公を取り巻く関係を丁寧に丁寧に描いているため、見たことあるようで見たことがない珠玉の恋愛ドラマになっている。
出色なのは主人公が恋してる女性を見るとキラキラと星が輝いて見えるという、ファンタジー要素を1つだけ取り入れているところ。
最初はチープに見えていたCGによるこの演出が、この作品世界ならではの真実として、終盤の大きな感動に結実しているのがお見事。
神尾楓珠と西野七瀬の幼馴染ならではの関係性が、会話の端々に現れているのがとにかく素敵。
「ももいろそらを」、「殺カレ死カノ」と小林啓一監督作品は、監督自身の脚本による会話劇の面白さが際立っている。