今や私の脳は「呉市」と聞くと、信友家か孤狼の血か二択です。
おかえりお母さんとは、やっぱりそういう意味だったんですね。
今作は認知症よりも、お母さんの生涯と、それを愛し支えたお父さんに焦点を当てた内容でした。
うちの母が、以前入院したときに「ただ息をしてるだけなら生きていたくないから」と何度も言っていたのを思い出した。
一生人工透析をすることと引き換えに、うちの母は退院出来ましたが。
でも、本人は息をしてるだけでも「生きている」というその事実が、家族の生きがいだったり、気持ちを支えていたりする場合もある。
今作のお父さんのように、毎日病院に通うのは大変のようで、生活のハリであり、日々動く原動力になる。
今作で印象的なのはお父さんの愛の深さ🥺
あれだけ献身的に妻の面倒を見て、第三者から見たら感謝される側でもいいのに、お母さんにかける言葉は愛と感謝で溢れていた。
ここ数年の事ではなく、共に歩んだ人生が常に胸にあるんだろうな…。
あんなふうに寄り添える伴侶に出会えるなら、結婚したいと思わせてくれる信友夫妻✨(私はもはや手遅れですが笑)
監督(娘)も優しいですよね。何度聞き返されても、通じるまで穏やかに繰り返す。
私なんて、耳の遠い父や若干認知症が始まったっぽい母と会話してると、イラッとして雑に大声で返してしまう事がある。
もっと穏やかに優しくあろうと、反省しました。
100歳でハンバーグが食べたいと言えるお父さんは頼もしいし、可愛い。
信友パパ、まだまだ長生きしてくださいね。
