あつうにUNI

ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~のあつうにUNIのレビュー・感想・評価

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自分の亡き祖父母を思い出してめちゃくちゃ泣いてしまった。わたしの祖父もよくコーヒーメーカーからコーヒーを淹れてくれていたからだ。

老いという避けられないテーマ。監督の母は認知症、脳梗塞、胃ろうと進む。対して父は妻の介護を見据えて80代から筋トレに挑戦する。
ある家庭の、ありのままの老後。

監督が乳がんを患い、抗がん剤の作用で髪が抜けてしまう場面があった。監督の母がそれでも「かわいい、かわいい」と言ってくれる。泣いてしまった。
そのあとはずっと泣いてた。
あとで化粧室に行ったらティッシュがまぶたにはりついていた。

でも決して泣かせようとする映画ではない。なんなら場内は笑い声であふれていた。
二人(と子ども時代の監督)で暮らしてきた年数、会話、空気、いろんなことが親愛の情になっていったんだろうなぁ。
相手のためというのは自分のためでもあるのかなぁ。
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