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ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~のmakoのレビュー・感想・評価

4.5
《母が認知症になっても、父は変わらぬ愛を注ぐ
結婚生活60年を過ぎた90代夫婦の生きる道》
◎90点

前作『ぼけますから、よろしくお願いします』(18年)から4年。
続編です。
監督・撮影・語りは、ひとり娘の信友直子氏。

前作同様、観に行くのに勇気がいりました。それは内容が親の認知症ということで、重ねて観てしまいそうで。うちの親はまだ元気だけど、今後どうなるか分からないから。
観たいけど勇気が出ずにいたら、同じように1人では躊躇するという友人がいたので、一緒に観に行くことに。
友人は地元が呉ということで、私以上にご両親と重ねて観たとのことでした。方言もそうだし、知ってる場所ばかりだったと言ってました。

2018年。父は98歳に。
家事全般を取り仕切れるまでになり日々奮闘していたが、母の認知症はさらに進行し、ついに脳梗塞を発症、入院生活が始まる。


本作では前作を紐解きながらその後の夫婦の物語を描く。なので、前作を観てなくても、やさしい作りになってました。私は前作を観ていたのでそこはもう少し短くてもよかったんじゃないかと思いました。

老老介護の映画というよりも、素敵な夫婦愛の映画でした。
病める時も健やかなる時も、と結婚の宣誓がありますが、まさにその通りのお二人の姿。
お母さんが入院した際には、お父さんの足で片道1時間の距離を毎日歩いて見舞いに行き、お母さんが家に帰ってきた時に支えてあげれるようにとマシーンで体力作りに励んだりと、私より体力がありそうでした。
とても98歳とは思えない体力に驚きっぱなしでした。
お母さんのその後は知ってましたが、そこに至るまでの歩みは知らなかったので、観てよかったと思いました。

お父さんは現在101歳でお元気な様子。100歳の折には市長からお祝い金を戴いて嬉しそうでした。

お父さんのお母さんへの愛が素敵でした。それはお母さんがそれまでお父さんを愛し支えてくれていたからというのもあるけど。(これは友人が言ってました)
でもお父さんの人柄でもあるんだと思う。愛情深い人なんだと思いました。

素敵な映画でした✨



観客 1階席 ?、2階席 12人
劇場鑑賞 #44
2022 #51