ここで描かれている世界は、信友家のことだけじゃない。
いろんなドキュメンタリーを観てきたけれど、、、観ている間も、終わった後も、
これまで感じたことがない感覚。
そう、画面の中の信友さんのお父さんとお母さんが、僕のお父さん、お母さんそのものだったから。
だから、観ていて、ある場面では苦しく、
また、ある場面では納得し、
辛い記憶も重なってきてしまった。
私の両親も、信友さんのところと全く同じだった。
コーラス、絵手紙と社交的で、優しく、
働きものだった母(ダメだ、、思い出しちゃう😢)
認知となり、最後は、画面のお母さんと同じように、自分で食べられず、静かに呼吸を止めていた。
4年前のことだ。
町工場を営んでいた父は、信友家のお父さんと同じように、高齢になってから家事を始め、介護中心の生活になった。
映像の中に、「殺してくれ〰」と泣き叫ぶお母さんが映っていたけれど、言葉は少し違ってたけど、同じような行動が母にもあった。
飄々と苦難を受け入れ、ちょっとユーモラスにかわす様子も我が家の父とそっくり
そして、信友家の記録は、両親からさらにもっとリアルな、訪れるかもしれない近未来を思わせる。
そう、僕かまたは妻が「ボケますので、、」となる可能性だってあるんだ😢
そんなこんなで、逆に映画に入り込めないような気にさえなった。途中までは、、
複雑な思いを抱えながら、映画は
「おかえり、お母さん」の1日に向かっていく。
母はついに入院してから家に帰れなったけど、、、😭
ここで、涙腺が決壊状態!
我慢してきた感情が一気に噴き出てしまった。
お父さんのあの脅威の元気さ、
100歳であの生命力!凄いなあ、ほんとに!
本作観て思ったこと。
あの元気さって、もちろんお父さんの持っているパワーなんだろうけど、
映画に映って、みんなに知ってもらっているという「映画のパワー」もあるんじゃないかな!
だから、年老いた両親の記録を撮るって、
究極の親孝行になっているんだと思う!
直子さん、親孝行だね。
カメラを回りながら、
時に「車道注意して。」て心配したり、
涙声で言葉が震えたり、
映される側と映る側が共に歩んでいる
ドキュメンタリーです。
スコアはあまり気にしないでください。