きりん

勝手にしやがれ 4Kレストア版のきりんのレビュー・感想・評価

4.0
警官を射殺してパリへ逃げてきた自動車泥棒のミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)。追われる身のミシェルは自由な関係である新聞記者志望パトリシア(ジーン・セバーグ)と共にイタリアへ逃れようとする話。
ジャン=リュック・ゴダール初長編作品。
公開60周年を記念して作られた4Kレストア版。

原案にはフランソワ・トリュフォー、監修にクロード・シャブロルの名前が連なる。

大学生の時にいわゆるヌーヴェルヴァーグと呼ばれる作品を漁ったけど当時はなんのこっちゃよく分からなかったけど結局今もよく分からんという🤣本作はそれを代表する作品のひとつ🎞

なんてったってベルモンドがワルなんだけどカッコイイ✨タバコをふかす姿がこれ程似合う俳優はいない🚬私は吸わないけど真似したくなるほどカッコイイ🥰当時は一挙手一投足を真似した人いたんじゃないかな。知らんけど。

フランスの街並みや洋服、髪型、車まで全部がオサレ🇫🇷ベリーショート好きの私としてはジーン・セバーグがキュートでポストカード買って飾っていたもんです。

物語は主演2人の会話劇に近い。急に会話が飛んだり妙なリズムで描かれてるもんだから追うと言うよりは感覚的に浸るイメージかな。これこそが新しい波と言われる映画の文法を壊す即興演出が生み出す新しさだったんだろうな😎

今観ると……なんていうレビューをよく見かけるがそりゃ60年以上も前の映画なんだもの古く感じるよ。しかし当時は画期的で高度なテクニックやカットであったことは容易に想像がつく。

ラストカット、ジーン・セバーグの唇をなぞる仕草が忘れられない✨
きりん

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