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HiGH&LOW THE WORST Xのniのネタバレレビュー・内容・結末

HiGH&LOW THE WORST X(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画が始まって1分で観客がハイローに求めている映像を見せてくれる。「挨拶なんかいらねぇ」を地でいく制作陣に感謝。

ドラマs2の7話と8話→ザム1→ザワ0→ザワと描かれてきた轟洋介の最終章のような映画。
仲間のために戦うと弱体してしまうし、守るものを得ると弱くなる。共闘も下手。轟ってそういうやつだよね。ガチバンの勇人を思い出すが、轟洋介はとことんリーダー適性が無い。それだけに、轟が本来の原動力を取り戻した瞬間に、俺たちの轟ちゃん(ain't afraid to die)が帰ってきてくれたシーンは気持ち良かった。

司の見せ場も増えたが、相変わらずイカれていて良い。ザワ0で祖父の死に落ち込む楓士雄に蹴りを入れた司は健在。とにかくぼろぼろにされても、睨んでいても顔が綺麗。それでいて今作で如実に描かれたが「仕方のない奴らだな」「自分はまとも」って面をしながら実は一番イカれているところが好き。(過去作では、ザワの団地戦でキドラの狂気にみんな狼狽えだすなか司ひとりだけキレてるところとか)。

今作はアクション監督が大内貴仁さんではなくなってるので、アクション部分のパワーダウン(カメラワークや、アクションでのキャラ作り)は否めないが、相変わらず堅気の人間がやる動きではないアクションをしている。すごい。


推しの泰志がかわいい。胃腸が繊細だし「もしもしおまえ誰」って電話を取る。推しの基晃もかわいい。地味に仲良しで嬉しい。

小田島&轟vs須嵜のシーン、改めてよく見ると轟の攻撃だけ須嵜に当たっていたり、須嵜の攻撃をうけても轟だけ(楓士雄や司、小田島ほど)ひるんでいなかったり、小田島に庇われなくても実はしっかり防御の動作をとっていたり、強さの格付けは丁寧で、アクション面のパワーバランスの扱いは信頼できる。
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