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サバカン SABAKANの8637のレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
3.7
麦わらも、駄菓子屋も、二人乗りも、ボロい一軒家も、すべて今にないもの、そして自分の人生になかったものだった。
物凄く純粋な眼差しで、イルカは居るか?と問いかける。誰も認識してないがこれだって青春だった。突然の哀しみは、売れ残ったみかんに勝る甘酸っぱさ。サバ缶寿司は絶対美味いだろうな...

個性派なキャラを不思議がり、貫地谷しほりに腑に落ち、気付けば竹原ピストルに泣かされてた。
「子供が主役です。」とファンの方を突き放し(?)ながらも、優しいナレーションの声で効かせる草彅剛の立ち位置もかなり重要だったと思う。なかなかこういう映画で見かけなさそうな茅島みずきや福地桃子も良い。
「ALWAYS」シリーズ風味の哀愁を残しながらも、カメラワークが現代的で挑戦的で、ながらも映像の質は"その頃"の映画を思わせた。


追記:試写会後のオンラインサロンで草彅剛さんに「8637さん!」と名指しされて、拙い感想と質問まで聞いてもらえるとは...!ありがとうございました!
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