森

サバカン SABAKANの森のレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
4.1
かけがえのない時間を切り取ったような、素晴らしい映画を見せてもらったな〜。ベタといえばベタなんだけど、個人的には共感できるようなイベントが多く、特に子供の頃に自転車で遠出するワクワク感が、すごく懐かしく思えた。今まで見た映画だとスタンドバイミーが近いかな。

長崎の田舎の風景がとにかく美しかった。ノスタルジックな映像。全体的に子供の目線の高さである低いアングルから撮影されていて、没頭感があった。すごく大人が大きく見えた。

大人たち・・・

竹原ピストルがイルカ探しの旅に出かけるのを見送るとこが最高だった。たけちゃんが言ってた通り、めちゃくちゃかっこいい。竹原ピストル演じる父親、そして尾野真千子演じる母親が、絵に描いたように、とにかく温かかった。

バス停でゆかさんとすれ違うシーン、俺の恋も始まってしまった。胸元を注視してしまうシーン、全世界の男子が経験するやつだ。息を呑んだ。軽トラ兄さんと恋仲なんだろうか。泣いた。

軽トラ兄さんはたけちゃんと同じような境遇なのかもしれない。片腕を失いながらも、『負けるなよ。』と言ってキャップをたけちゃんに預ける。まさに長崎のシャンクス。

みかんおじさん、歩くの早すぎでは?!

大人になってしまったけど、鯖缶を見たら、その人を思い出すような、そういう経験や、人付き合いをしていきたいな〜
森