Taku

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのTakuのレビュー・感想・評価

4.0
傑作!壮大なのにインディペンデントな作りで,どこか懐かしい感じ.ユニバースにより撮り方が変わるのも面白い(ウォン・カーワァイ的な映像だったり).多層的で複雑だが,このカオスな感じを楽しむのも醍醐味.
類似作の『私ときどきレッサーパンダ』は個人的に,ジャンル映画的解決がテーマを単純化(矮小化)していると感じたのだが,その点 エブエブ は多層的で複雑な構成によって,マルチバース表現しながら同時にこの問題をある程度防ぐことができていたように思う.
邦題はもう少し馴染みやすいものにしてもいいのではと思っていたが,観てみるとこのタイトルが映画の構成にも関わっていて,これで良かったと感じた.
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