ヴレア

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく変な映画!

でも、最初わけ分からないけどジワジワ面白かった。
かなり尖った作品で、ごちゃごちゃしていてとっつきにくいのは間違い無いんだけど、テーマは実はシンプルなのかなと感じられた。

マルチバースものという事で、人生には様々な可能性があり、些細な事で決定的に分岐してしまうというのを訴えている。
それ自体はよくある設定に思えるのだが、最終的な目的が結局は自分を見つめ直し、どう家族と向き合うのかというシンプルな問題に帰結して行くというのがとても分かりやすいし、色々考えさせられた。

また、それだけだと真面目な話になってしまって疲れてしまいそうな所だが、全体的にとにかくふざける事によって"ゆるさ"を醸し出している所が上手かったなと。
マルチバースから能力を引き出すためにいちいち変なことをしなきゃいけないというのがとにかくツボだった。笑
ガードマンの盾を奪って闘う所でピザ屋の看板持ちの世界線とオーバーラップさせるのとか馬鹿馬鹿し過ぎて逆に面白かった。
また、娘がいきなり変貌してファッションの最先端みたいな格好になる所とか、全年齢向け映画なのにアダルトグッズで戦ったり、下半身丸出しで戦ったり、バカバカしい事を全力でやってる感じが面白かったです。その辺は流石「スイスアーミーマン」の監督だなぁと思った。

とにかく色んな可能性を感じさせてくれてワクワクさせられる映画だった。
もしかしたら本当に指がソーセージになる世界線だってあるかもしれないよね!笑
ヴレア

ヴレア