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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのspitfireのレビュー・感想・評価

4.6
観るタイプのワイドスクリーンバロックSF。ハチャメチャな設定とシナリオを、卓越した演技・スタント・画面構成で食わせて、見事家族愛に帰着させる。あまりにテクニカルであまりに剛腕。見終わって一晩経ってもなお興奮が止みません。

あり得た自分の可能性と出会うことは、即ち自分の決断が過ちだった・可能性が損なわれたということを示します。だからといって、何もコントロールできないわけではないし、運命論に全てを丸投げしてはいけない。それはニヒリズムでしょう。言葉にすると月並みですが、どのバースでも全ての出会いに意味があったように、人には優しく有るべきだと……。

帰宅してからダニエルズ監督のMVとか広告映像とか漁ってたんですが、どれもスタイリッシュにふざけていて面白い。馬が合ってるんでしょうね。スイス・アーミー・マンもディックロングも見ないとな。

GDCSのIMAXレーザーGTで鑑賞。バースジャンプに合わせて画角が切り替わるのが確認できました。上下拡縮だけではなく左右を詰めたりするのも面白いですね。
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