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すずめの戸締まりのEvergreenのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

どメジャー、ど真ん中の新海監督が、3.11をテーマに映画を作るという覚悟
その途方もなさに驚く
全国の少年少女の期待を背負っている監督が、東日本大震災を描くことのリスクを当然、百も承知でそれでも描く
その誠実さ

映画単体としての完成度は「君の名は。」には及ばないと感じたが、一人の映画監督が描こうとしたモノの絶対値の大きさは、確実に胸に響いた

まっすぐに観ても、斜めに観ても、浅く観ても、深く観ても、それぞれの楽しみ方ができる
そんな絶対値の大きい(懐の深い)映画をだと感じました
新海監督の覚悟に拍手したいです

「君の名は。」は新海監督が表現しようとした以上の領域まで、表現されていた瞬間があるように思う。つまり、神が舞い降りた映画だと思う
「すずめの戸締り」は神は舞い降りていない。しかし、新海監督の意思の力が、この映画を「多くの映画のひとつ」とは違うものに押し上げている
両映画は違う意味で、ずっと語り継がれていく映画だと思う
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