りょう

すずめの戸締まりのりょうのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.8
新海作品はほぼ今まで観たことないです。君の名は、をうっすら観たような観たことないようなレベル。

正直展開の早さについていけないというか、ん?って思いながら観てたので、「新海映画はそういうことじゃない!」ってマインドで観るべきでした。

常世の圧倒的な映像美、街並みの綺麗な描写、それと豪華声優陣ともなれば、これだけでも新海祭りに映画館に行っておくべきではある。

ジブリの匂いを入れてきているところ、70〜80年代の音楽を多用しているところが露骨にマーケティングしてきてる感じがした。

すずめ役の原菜乃華さんの声めちゃかわいかったし、松村北斗は気づかなかったけどイケボ。伊藤沙莉は一発で分かるね。芹澤がいいキャラしてるんだけど神木隆之介が声やってるっていうのも加点。ダイジンは普通に可愛かった。

先にこの映画を観た会社の先輩が後半泣きっぱなしだったと言っていたが、全く泣きポイントなかった…涙腺が戸締まりしてます。

大震災のこと、そこで帰らぬ人となってしまった人を待ち続けた人、それを受け入れて生きていくということ。あの時の東北で「いってらっしゃい」が最期の言葉となって「おかえり」が言えなかった人たち。
もう震災から11年、その頃産まれていなかった子たちもこの映画を見る世代。こういった形で次の世代へ伝えていくことも大事なのかも。

3.11のあの15時前後の時間にちょうど御茶ノ水とか飯田橋、四ツ谷あたりにいた事を思い出しました。いつまで経ってもあの時のことは忘れられない。
りょう

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