いかにもこの時代に求められてるいるようなノスタルジックな青春とちょっとしたSFの組み合わせに、映像美で雰囲気作り。悪くないのだけれど既視感しかなくて。
時間が巻き戻る系のSFって、今やもう「使い古されたネタ」の一つだし、それをどう新しく見せるかが腕の見せ所だったはず。
時間軸が破茶滅茶で失ったモノを取り戻すための代償が時間、というのは面白い発想だったけれど。
主人公たちの動機とか感情の流れがかなり弱くて移入できるほどではなかった。
家族の喪失や夢への執着がテーマに絡むのに、あんまり感情が爆発しない。割と淡々と進んでしまう。何故そこを欲しがったのか?深掘りして、もっと感情を暴れさせたほうが絶対に良かった。
この映画を楽しめるほどの青春感を持ち合わせていなかったみたいです。