「不安だな 寄り添う人がいない未来は」
つい最近休業宣言をしたサンドラ・ブロック主演のコメディ・アドベンチャー。彼女曰く「燃え尽きてしまった。-中略- 健全で賢い判断ができないのが自分でもわかる」とのこと。
ウーム、そうですか。さみしいけれども仕方がない。まあ、あくまで休業であって引退ではなさそうなので、いずれまた元気にスクリーンに復帰してくれる日を心待ちにしておりますよ。
さて本作、思っていたよりもおとなしめの内容だった。もっと『インディ・ジョーンズ』シリーズのような、謎解きや様々なトラップを潜り抜ける、それこそアトラクションのようなアクションものを想像していたので、その点は個人的に物足りなかった。
でも、キャスト陣は最高。
サンドラ・ブロックは歳を感じさせない魅力が全開だし、チャニング・テイタムはイケメンで体格いいのに、どことなく抜けていて頼りないというギャップのあるキャラが完璧にはまっている。この二人のやり取りが本当におかしい。ヒルのシーンは笑っちゃいました。
ブラッド・ピットの無駄遣いも清々しい。
ダニエル・ラドクリフは悪役となると、なぜか ‶ヒゲ面で金に物言わせるヤツ” になるな。
アクション面では物足りなさはあるものの、コメディとしては十分楽しめるし、ロレッタとアラン、この二人が単なる仕事上の関係なのか、二人の間に友情があるのか、それともそれ以上の特別な感情があるのか、そんな二人の微妙かつ絶妙な距離感にも注目して鑑賞しても面白いかもしれません。