ぶみ

ある夜、彼女は明け方を想うのぶみのレビュー・感想・評価

3.0
松本花奈監督、黒島結菜主演によるドラマで、カツセマサヒコの小説を原作とした、同監督『明け方の若者たち』のスピンオフ作品。
本編で北村匠海が演じた主人公が一目惚れした彼女の姿を描く。
本編は鑑賞済み。
彼女役を本編に引き続き黒島が演じているほか、キーパーソンとして若葉竜也、友人役として小野花梨が登場。
本編では物語を一変させる存在であった彼女の姿が、答え合わせかのように描かれていくため、本編を観ているか、観ていないかで本作品の価値も一変、当然のことながら、本編を観た後での鑑賞をお勧めしたい内容となっている。
本編は若者の今を切り取った空気感が良かったが、本作品でも、黒島結菜と若葉のやりとりにヒリヒリするようなシーンがあり、見応え十分。
また、本編に登場するハイボール缶や、その他諸々の本編のシーンが回収されていくため、尺が多少長くなっても本編の後半を短くして、本作品を組み入れた展開でも良かったのではないかと思えるものであり、どちらも悪くない。
ただ、映画のスピンオフを特定の配信サービスのみで公開するというやり方は、果たしてどうなのか。
私的には、地上波の連続ドラマの最終回を映画でやるのと同じような感覚で、何だかぼったくり詐欺にあったようなものであり、裏を返せば、伝えたいことがあるのならば、しっかり本編で伝えろよと言いたいところ。
閑話休題。
彼女視点の物語を観ることで、本編の余韻が深まり、彼女の想いもひしひしと伝わってくる一作。

何を終わらせて、何を始めるのか、その先には何が待っているのか。