いつもいっちゃん

エンパイア・オブ・ライトのいつもいっちゃんのレビュー・感想・評価

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)
4.5
本年度アカデミー賞撮影賞ノミネート作。
サム・メンデス監督の新作は映画館への愛が溢れたヒューマンドラマ。

雰囲気がめちゃくちゃ良い!
エンパイア劇場で働く人々とその地域を描いた人間模様。
映画館で映画を観ることは贅沢であり、心が豊かになりまた救われる場所としても描かれる。
昨今の映画館のマナーについてもちゃんと描かれているのが好印象。
館内以外から食べ物持ち込んだり、寝に来るようなお客様に対しても怯まない映画館スタッフ最高。
そして映画は映写機から映される光と闇で構成されている24コマのマジックであることが語られます。
人生もまた光と闇で映し出されているのだということをしっかり繋げている作品でした。
映画で救われ、また日常に持って帰る。
役者はオリヴィア・コールマンは病んだ役をやると右に出る者がいないくらいやはり上手い、、、。
映写技師のトビー・ジョーンズも素敵でした。
映画館のまさに劇場の舞台のような華やかさ、鳩のいる屋上、花火、映写室など画作りがうっとりする程美しい。
週末のレイトに観るにはすごく良い映画でした。
フォックスサーチライト映画の上質なクオリティは約束されてて好き。