原作漫画は未読。タイトルが全てを物語ってるくらいにキャッチー。
オートサシノフィリア(自己暗殺性愛)に駆られた一人の高校教師がある女子生徒によって殺されるために画策するというストーリー。
9年前のある殺人事件と現在が交錯する展開は、中盤に明かされる女子高生の秘密も含めて分かりやすいとは思うが、いかんせん、盛り上がらない。
ハラハラドキドキするような展開も特に無く、クライマックスも、まあこうなるだろうなあという流れで余りにも物足りない。
そもそもこの作品のジャンルがホラーになっている事自体に無理がある。サイコスリラーにしても、せっかくの希有なフェチシズム、人格障害を題材にしながらも色々と弱い。
ファンの方には申し訳ないが、この作品での田中圭の演技は、主人公が抱える葛藤を表現するには、やや物足りない。対して、女子高生役を演じた南沙羅はオーラがあるし、難しい芝居の部分も頑張ってる。
田中圭のファン、美しい女子高生を沢山拝みたいという方には、それなりに満足できるかも。
この監督、「性の劇薬」も手掛けた人なのか・・。ビッグネームはいなくとも、あちらのほうが、もっと攻めた話となっていて個人的には好き。