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モリコーネ 映画が恋した音楽家のenypowaのレビュー・感想・評価

3.9
モリコーネと言えば、真っ先に思い浮かぶのは、やっぱり「ニュー・シネマ・パラダイス」という人が多そうだけど、私は彼を知るきっかにもなった「アンタッチャブル」のオープニングを初めて観た時の衝撃がいまだに忘れられない。ほぼ黒バックの中、音楽に合わせて次々とクレジットが表示されるだけのシンプルな演出なのに、とにかくカッコいい!

彼にスコアを手掛けてもらった監督やモリコーネ自身から語られる話を聞いて、監督とコンポーザーとの関係性や、楽曲次第で映画自体のカラーも一変してしまう事を知って、今度からその視点で映画を観るのも楽しそう!と思ってしまった。

しかし、世の中にはまだまだタイトルすら知らない名作があるもんだね。彼の携わった作品の1割程度しか観たことないかも。

数々の作品を生み出し、年を重ねても尚、新しい曲を作るのに白紙に何を書き出すのか悩むというような話をしていたのだけど、その白紙にずっと挑み続ける心の体力が半端ないと思う。

あと、奥さんとの関係性もホント素敵で…最近仕事をこなすだけの日々だったから、なんか良い感じで気持ちのスイッチをポチッとさせられる作品でした。
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