お腹すいた

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズのお腹すいたのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

テレビ版のアニメもたまたま2話めくらいからリアルタイム視聴して、最初はファンタジーなほんわかした物語なのかなと癒しを求めて見てたんだけど裏切られて実は闇の深い人間ドラマの物語だった事がわかり、作品の魅力にずぶずぶにハマって取り憑かれた。

偶然は重なり、たまたまその日も木下麦監督のサイン会が原宿であると知り、オドタクのアニメグッズも買いたいし(コロナ禍で直接お話して気持ちを伝えられない分)感想を手紙にしたためて足を運んだくらいに思い入れがある。

こんなにアニメアニメしてない作品も久方なかったのじゃないだろうか。サイン会やその後もオドタクのファンと触れ合う?機会があったんだけど、他のアニメ作品と違いオドタクは普段アニメを見ないような客層が多いからすごく楽しい。その逆で自分としては面白いアニメだけどアニメオタクにしか刺さらない作品もあって、そういうのが楽しいなと思う、話がずれた。

いろんな人が言うようにこの映画はたしかに総集編感が大きいんだけどもそもそも自分はオッドタクシーという物語が大好きなので、新たな視点で描かれる手法になんら不満はなくむしろまた見れて嬉しいくらいに感じた。それにわかりにくいのが憎い演出だけど、テレビ版の総集編のようでいて描き下ろしてるシーンもかなり多くて特に小戸川のタクシーに【幸せのボールペン】があるのが露骨にわかる仕掛けすごくよかったけどあんなファンシーなアイテムなのにわかる人には恐怖のアイテムなのがいいw

テレビ版で最後、小戸川もタエ子も長嶋も和田垣にころされたと思わせておいて実はみんな無事でしたなのがわかるこの映画はそれを自分の目で確かめられたのがすごくよかった。
しかもラストの小戸川のタクシーに和田垣が乗り込んできた際は白川さんじゃなくて柿花が助けてたんだね。

このオッドタクシーという作品は脚本の此元さんも木下麦監督もアニメ制作の現場も声優さんも声優として初めて携わった芸人さんもまたヤノを演じたラッパーのMETEORさんも音楽担当のPUNPEEさんたちも誰もがオッドタクシーを愛して大切にしてるのがファンにもよくわかって、それがまた楽しくて嬉しい。

まだまだこれからも続いてほしいと強く思う!