filmarks のオンライン試写会にて鑑賞。
a-haの「Take on Me」がヒットした頃、僕は高校生になったばかりぐらいだった。あのミュージックビデオは今も大好きだ。
この曲にいろんなバージョンがあることをこの映画で初めて知った。やっぱりあのバージョン以外は人気がなかったらしい。
本作はa-haのドキュメンタリーだが、彼らがまだ売れていない前半の歴史部分は映像が残っていないので、当時の写真や、あの鉛筆画のようなアニメを使って当時を描いた動画などが用いられていた。わりと上手に描かれていたと思う。
a-haが世界的に売れた後の彼らの苦悩は、まったく知らなかった。ボーカル以外の２人はアイコン的に人気を得ることに野心がなく、むしろポップアイコンになることを嫌っていたらしい。また、３人は見た目の印象に反してだいぶ気難しく、プロデューサーを巻き込んでしばしば喧嘩になるらしい。その様子もこの映画に出てきた。彼ら自身が語っていたが、彼らと関わると本当に面倒くさそうだ（笑）。華々しい歴史だけでないのは当然だが、ドキュメンタリー映画作品としては全体に長くて、暗い部分も多く、ちょっと退屈してしまった。
ただ、彼らに影響を与えた当時のミュージシャンの映像がたくさん出てくるのも興味深かったし、この映画で「Take on Me」のいろんなバージョンを聞けただけでも貴重だと思った。
終盤で、３人がハウススタジオのような場所で演奏するアコースティックバージョンの「Take on me」はなかなかよかった。
あと、これはネタバレかな。ラストシーンの映像表現はすごくよかった。その意味で、途中ちょっと退屈でも最後を楽しみに見るのがお勧め。
