ヒロオさん

神々の山嶺のヒロオさんのレビュー・感想・評価

神々の山嶺(2021年製作の映画)
3.9
命懸けで山に挑戦し続ける男たちの生き様を描く。

登山史上最大の謎、「エベレストの初登頂はいつか?」。
公式記録である1953年よりも前の1924年にイギリスの探検家、マロリーが初登頂した可能性があるが、マロリーは頂上付近で死亡しており、その謎は未だ解明されていない。

1人の写真家がその謎に迫るミステリー調なストーリーと、孤高の登山家の生き様に迫ったストーリーが交錯する、シリアスなアニメーション。

死と隣り合わせである山登りの緊迫感がよく伝わってくる。

そこまでして人が山に挑戦する理由は何か。ライバルとは登頂初記録、高さ、ルート、無酸素か、単独かを競い合うが、そのような名誉以上に、人を突き動かすものがある。

「キチガイやんけ」と思ったし、到底共感することはできないのだが、何故だか心の奥底に響くものがあった。

山岳小説の傑作とは知らなかった。これは是非とも原作を読みたい。

マロリーが登頂成功したのかについては、Wikipediaを読むと興味深かった。

エベレスト、8849メートルって、冷静に飛行機の高度よw
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