ツネイシ

アンネ・フランクと旅する日記のツネイシのレビュー・感想・評価

3.7

激しい風雨の中でアンネ・フランク
記念館に並ぶお客さんたち。

この激しい風である家族の家である
テントが飛ばされてしまう。

川の水が凍る寒さに止まない雨の
中、途方に暮れる家族。

記念館に並ぶお客さんは目の前の
悲劇をまったく顧みない……。

このオープニングのアイロニー
が強烈で、物語の着地とそれが
主張するものをガツンと観客に
ぶっつけてくるのです。

オリジナルのアンネの日記から
飛び出して来たキティはアンネ
を探し求めて現代のオランダを
徘徊し……。

アンネの足跡を追う冒険を通して
彼女のよく知られた生涯を極めて
ファンタジックに描くいっぽうで
キティが難民の若者達との交流を
通してアンネの悲劇が形を変えて
続いている事実を語ってゆく。

キティの冒険の決着もただ緩い
だけじゃなく皮肉が効いてるが
もう少しガツンと来るラストに
して欲しかったなぁ。

モテモテでちょっと調子乗ってる
カンジ😅のアンネの空想世界の
映像表現が色々と愉快でした。

アンネが憧れる映画スターや神話
の軍団がアッセンブルしてナチと
激突するシーンとか😆

キティと現代のピーターのお話も
わりと好き。

変装するとこ可愛いいよねー。


劇場鑑賞通算494本目。
ツネイシ

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