激しい風雨の中でアンネ・フランク
記念館に並ぶお客さんたち。
この激しい風である家族の家である
テントが飛ばされてしまう。
川の水が凍る寒さに止まない雨の
中、途方に暮れる家族。
記念館に並ぶお客さんは目の前の
悲劇をまったく顧みない……。
このオープニングのアイロニー
が強烈で、物語の着地とそれが
主張するものをガツンと観客に
ぶっつけてくるのです。
オリジナルのアンネの日記から
飛び出して来たキティはアンネ
を探し求めて現代のオランダを
徘徊し……。
アンネの足跡を追う冒険を通して
彼女のよく知られた生涯を極めて
ファンタジックに描くいっぽうで
キティが難民の若者達との交流を
通してアンネの悲劇が形を変えて
続いている事実を語ってゆく。
キティの冒険の決着もただ緩い
だけじゃなく皮肉が効いてるが
もう少しガツンと来るラストに
して欲しかったなぁ。
モテモテでちょっと調子乗ってる
カンジ😅のアンネの空想世界の
映像表現が色々と愉快でした。
アンネが憧れる映画スターや神話
の軍団がアッセンブルしてナチと
激突するシーンとか😆
キティと現代のピーターのお話も
わりと好き。
変装するとこ可愛いいよねー。
劇場鑑賞通算494本目。