映画『アンネ・フランクと旅する日記』
監督・脚本は衝撃のドキュメンタリーをアニメで制作した名作『戦場でワルツを』のアリ・フォルマン。
アンネ・フランクが「アンネの日記」の中で、手紙を書いている架空の友だちキティー。キティーが日記から現代に出現。日記を盗んだ少女として警察に追われながら、アンネの過ごした過去を想い出す。移民たちに助けられるキティー。
アンネ・フランクのたどった人生。移民たちの置かれた現代の状況。この二つが徐々に交わっていく。
スケートなど『アンネ・フランクの日記』のリンクするシーンが多く登場。
素敵なアイデアのファンタジー。これは素晴らしい!
色合いやキャラクターの可愛さが重いテーマを観やすくしている。どこかで観て絵だなと思っていたら、映画と同様にアリ・フォアマン監督が翻案、美術監督デイビッド・ポトンスキーがイラストを描いたのがグラフィック・ノベル『アンネの日記』。これもいい本だった。