とむとむ

評決のとむとむのレビュー・感想・評価

評決(1982年製作の映画)
4.3
法学を専攻していたことから興味をもって鑑賞。

正義感が強く優秀な弁護士で出世街道を歩んでいた主人公は、とある陪審員買収事件に巻き込まれる形で、表舞台からは追放される。葬式に潜り込むなど生活のためならなりふり構わないが、それすらも録にできない状況。
そんなところに先輩が紹介してくれた仕事と、美しい美女が同時に現れる…‥

相手側の弁護士や裁判官が、あらゆる手段で妨害するなかで、必死に証拠を集めていくところは緊張感がありスリリング。突然現れた美女も何やら事件と関わっている様子。消える証人。揺れる陪審員。仕事に忠実な相手方の弁護士。
主人公に正義を呼び覚まさせた医者や協力しない看護士など、もう少し伏線を回収して欲しかったが、物語を崩壊させてはいない。

正義を社会で実現するとはどういうことなのか。という根本的な問いの重要性を改めて呼び起こし、迫真の演技でそれを映像化したことは素晴らしい。
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