少女M

ケイコ 目を澄ませての少女Mのレビュー・感想・評価

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)
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ケイコの人生の一部を覗かせてもらったような。
淡々と進む毎日のなかで、音が聞こえないことによる危険や害悪をみた。
しかし、音が聞こえないことが羨ましいと思う瞬間もあった。
ジムの人たちとの関わり、家族との関わり、ケイコの心情。
よくわからない涙が込み上げた。
三浦友和の役どころがとても良い。

最後、黒幕のなか聞こえる音に思いを馳せて。

他のユーザーの感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

岸井ゆきのの表情で語る演技力、静けさの中に響くミット音や環境音、なぜか共感できてきてしまうこの世界の生きづらさ、それらの全てが最高でした。

一番好きなシーンは、会長の奥さんに次の試合楽しみだね!って言われて、その前に会長と話した時よりも大きな声で、はいって言うシーンです。

最後の終わり方もとても綺麗だった。
natsu

natsuの感想・評価

4.0
劇伴やBGM、効果音はほぼなし。
お腹が鳴ったら近くの人に聞こえてしまうかも、と野暮なことを考えてしまう静けさ。

それと反比例して小さな一つ一つの音が大きく響いてくる不思議な感覚。
耳の聴こえる人間が日常的にやっている動作は、耳の聴こえない人にとって命にも関わることがたくさんあるとハッとさせられる場面が本当にあちこちに散りばめられていた。

ケイコの葛藤や哀しみにヒリヒリする場面が多いけれど、その分周囲の人たちの暖かさに触れる場面は余計にじわりときてしまった。
しお

しおの感想・評価

3.2
フィルムが暖かくて静かな感じ。

三浦友和さんの会長役がすごく素敵
正直最初の方はもやもやしてる主人公にもやもやして結構退屈だなぁと思っちゃったかな。それでも自然過ぎる俳優陣の演技は純粋に惹きつけられた。会長のインタビューシーンとか。会長とケイコのシャドーシーンはかなりグッときたし、序盤のモヤモヤしてた気持ちごとぶつけていくような最後の試合もよかった。格闘技好きとしてもこういう気持ちの乗った試合は心打たれますね。

岸井ゆきのさんは初めて観たけどすごい役者さんだー、会長とのシャドーのシーンで表情で泣きそうになった。
顔は総合格闘家の平田樹に見えるときもあるしRCCの田村アナにも見えるし、西野七瀬にも見える不思議な顔だ!
ケンタ

ケンタの感想・評価

4.4
キネマ旬報の大賞取ったから、
とりあえず見なきゃと思って。

最初のコンビーネーション練習から
心が掴まれる。

特にこれといった波は無いけど、
16mmフィルム、BGM無しの生活音がメインの感じがすごい良かった。

ケイコの生き方に、背中が正される。

このレビューはネタバレを含みます

・リズミカルで力強いミット打ちから始まる導入が、耳が聞こえず手話でしか自らを語れない主人公を代弁しているようで、色々表現が美しかったです。
反面、終盤の試合で相手からの反則をレフェリーに訴えても、それが伝わらないもどかしさが痛々しい。
gen

genの感想・評価

5.0
遅ればせながら。
直後に文を書くことで何かを理解した気になるのも、作品を噛み砕いて(=消費)次へ向かうことも嫌なのだが、誰かの感想や批評を目にしてしまう前に残しておかないと後悔すると思った。
普段は批評や解説をしたがるのだがそんな気は起きず。

普段の自分は、耳を澄ませることが出来るというのにAirPodsで周囲の音を遮断し、どっか見てるようで何も見ていなく、とりあえず無事に目的地に辿り着くようにだけ目を使っている(そうして聴いた音楽で街を走り出した瞬間を記憶してるので一概には否定したくないが)。だから、これからは目を澄ませてみようと思った。瞬きしないと目が渇いて泣いてしまうかもしれないが。そしてノートにその日のフィーリングを残しておかないと、本当の意味で何も残せない気がした。

映画を観る理由はショットを目撃することか、感情を動かされることかだと思っていたし、実際今作は当たり前のようにそれら名作の条件を備えていて、それでいて所謂”よく出来た映画”のようにショットと繋ぎが”キマって”いく感覚はあまり与えられない。その先の到達を初めて観せられた(不勉強が故)。
それこそ蓮實重彦との対談や濱口竜介/三浦哲哉との鼎談で語られているショットの力は絶大で、
またセリフに対する”作られた感”を排除しようとしている数少ない三宅唱という才能を登用しながら、そこに対する意識が全くなく自己の手癖、パターナリズム、むしろカテゴライズを純化させている『呪怨』の脚本家に改めて憤る。

当たり前だが緻密に考えられているのだろうし、無作為で撮れてしまったところもあるだろう。だが最も圧倒されたのは、弟が奏でる音楽だけになるモンタージュで、恐らく数回目であろう複数の観客が嗚咽を漏らしていたこと。ケイコとあの世界を知っているが故の”何か”を与えていた。(モンタージュなのだから)紛れもない映画の作為であるはずなのに。私は初回のはずなのに!、そのことが「映画館」で分かってしまって、その空間を立ち上げていることこそに圧倒されてしまった。のだと思う。何とか言葉にするなら。

いや言語化できない感情を、空間を立ち上がらせるために映画は作られるんじゃなかったか。

どれだけ言葉を尽くしても何も語った気がしない。あの空間を言い表すのに私は何も言葉を持ち合わせていないしする必要ないのだが、いちクリエイター未満として、こんな映画を作りたいと思わせてくれたあの時間のことを、夜が明ける前に書き残しておきたかった。
ヒロ

ヒロの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

23-5-32
エンドロールがよい

この映画のエンドロールはどうあるべきかって考えたらあれがベストですよね。素晴らしいと思います。
主人公のケイコは耳が聞こえないので、手話を含む言葉によるコミュニケーションは必要最小限度しかないのですが、その分終盤で日記によりケイコが日常で考えていることが明らかになるところで、一気にケイコが愛おしくなりました。弟の彼女にボクシング教えてるところとかほっこりしますよね…

全体的に過度に悲劇的な場面は抑えられていますが、ジムの移籍のくだりはみていて悲しかったですね。周りはケイコのことを思ってのことなんでしょうが、一番大事なのは本人の気持ちですからね…
でも、そのあとの三浦友和とのトレーニングシーンはよかったですね。あぁ、この子はこの人とトレーニングをするのが楽しくてたまらないんだなぁというのが伝わってきました。

派手な映画ではないですが、観ればきっとケイコのことが愛おしくなると思います!
たか

たかの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

音、映像、演技が素晴らしかった。
ドキュメントみたいなリアルさがあった。
全体的に静かで淡々と進んだが、心にくるものがあった。

このレビューはネタバレを含みます

映像めっちゃいいなと思ったらこれが16mmフィルムというやつなんだ、よく聞くやつ

人生の中で、特に阻害されることも多いけど、居場所はあって。三浦友和とシャドーするとこなんか良すぎる

全然話に関係ないけど適度に手話の字幕がないのが、もどかしくて、でもそのもどかしさが、じぶんから彼らと断絶させてるものでもあるか、とかおもった

ぐうって引き込まれるけど、多分この映画の良さを分かりきれていないのだとも思う
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